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2024年度のご挨拶

桜の花が開花し始め、穏やかな春風が新たな季節の到来を告げる中、令和6年度を迎えることができました。地域の方々、法人スタッフには日頃から感謝を感じております。本年、新たな決意を持った18人(新卒14人を含む)の新入職員を迎えることができました。これは、創立44年を迎える和会にとって、おそらく最多の採用人数となります。この記録的な数に到達できた主な理由は、コロナ禍であっても継続的な成長を遂げ、雇用を創出する財務的な強さが当法人にはあったからです。2020年からの新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、医療及び介護業界に大きな打撃を与えました。その結果、経営が衰退している医療法人も少なくありません。しかし、当法人はこの困難を乗り越え、強さを保持していることを皆様に認識していただけると幸いです。

コロナ禍の中でも断じて止めてはいけないと考えたのが実習生の受け入れです。教育の機会を止めてしまえば、次世代の育成が停滞してしまいます。そういった理由から、私たちは困難な状況下でも実習生の受け入れを続けてきました。多くの学校の先生方が実習先を探している中で、当法人に声がかかったのは偶然ではありません。この法人なら困った時に助けてくれると信じられていたからでしょう。看護課やリハビリ課のスタッフが実習生一人ひとりに対し、親身になって指導を行ったことが、大きな要因です。

2024年は、医療従事者の「働き方改革」が本格的に始まる年です。医療及び介護の報酬改定に伴い、賃金の上昇も見込まれています。これらの新たな変化に対応するため、私たちは創意工夫を凝らさなければなりません。当法人では、働き方改革に取り組み始めてから既に6年が経過していますが、本年の法人目標として「自分たちは楽をしても、医療介護の質は落とさない」というシステム構築を目標に掲げてきました。医療介護者の負担が増す中、新しい技術の導入や業務プロセスの見直しを通じて、次世代が安心して医療介護に取り組めるような、そして地域の方々への良質な医療介護を提供できる環境を整えることに全力を尽くしています。

医療法人和会
理事長 河野 義彦

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