回復期リハビリテーション病棟とは、脳血管疾患や大腿骨骨折などの患者様に対して、寝たきり防止と自宅復帰を目的とした集中的なリハビリテーションを受けることができる病棟です。
当院では平成24年より回復期リハビリテーション病棟が開設されました。47床とコンパクトな規模ですが、多くのリハビリスタッフと病棟スタッフの連携により土日祝、年末年始も休まず365日のリハビリテーションを実施しています。
医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士、栄養士などの多職種がチームとなり、在宅復帰や社会復帰に向けた患者様独自のプログラムを作成し、リハビリテーションを行います。患者様の自立を促すために食事や着替え、昼夜の排泄動作など、日常生活そのものをリハビリと捉えた看護も行っています。また認知症ケアとして病棟内レクや行事イベントも盛んに行われ、患者様同士の交流も多くあります。
当院を退院された後も、外来や通所リハビリテーション、訪問リハビリテーションの職員と連携し患者様の生き生きとした生活を支援する体制を整えています。身体機能の改善や動作能力の向上に加え、ご自宅での生活環境のご提案、ご本人様の自主トレーニング、ご家族への介護方法など様々なアドバイスをしております。
今後も地域に密着した医療の提供とさらなるケアの向上を目指します。
回復期リハビリテーションを要する状態 | 算定上限日数 |
---|---|
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、 多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後若しくは手術後の状態又は義肢装着訓練を要する状態 | 150日 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷 | 180日 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節若しくは膝関節の骨折又は二肢以上の多発骨折の発症後又は手術後の状態 | 90日 |
外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後の状態 | 90日 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靱帯損傷後の状態 | 60日 |
股関節又は膝関節の置換術後の状態 | 90日 |
急性心筋梗塞、狭心症発症その他急性発症した心大血管疾患又は手術後の状態 | 90日 |